社団法人 埼玉県獣医師会

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狂犬病
狂犬病予防法と集合狂犬病予防注射について

(社)埼玉県獣医師会では、予防注射を安心して、かつ安全に受けられるように、長年努力してまいりました。その結果、埼玉県内のほとんどの市町村は、狂犬病を予防するための事業を(社)埼玉県獣医師会に委託しています。

狂犬病は現在日本での発生はないものの、海外では多くの人が命を失い続けている怖い感染症です。2006年秋には、フィリピンで2名の日本人が犬に噛まれ尊い命が失われるという悲しい事故がありました。最近国際交流の盛んな中で、いつ日本にも怖い狂犬病が侵入してくるかわからない現状を踏まえ、人と動物の安全・安心のため(社)埼玉県獣医師会は責任を持った集合狂犬病予防事業を行っています。
集合狂犬病予防注射における(社)埼玉県獣医師会の考え方
(1)各市町村との事業委託契約のもと、各地域の獣医師会会員を派遣します。

(2)
派遣される獣医師は、毎年集合注射従事者講習会を受講し、常に最新の知識と技術を持って集合注射に当たります。

(3)
ワクチン、注射器等の獣医療資材は、獣医師会が責任を持って用意し、不測の事態にも対応できるよう準備しています。

(4)
集合注射会場は、市町村と協力の下、事故の無いように会場設営を行い、獣医師会、保健所、市町村の管理の下に実施されます。

(5)
このように入念に計画、実行する(社)埼玉県獣医師会の体制を信頼していただき、ほとんどの市町村は集合注射のパートナーとして(社)埼玉県獣医師会を選択していただいています。

狂犬病予防法について

狂犬病予防法とは
狂犬病の発生予防、まん延防止及び撲滅を目的に昭和25年に制定されました。
なお、本法律は厚生労働省の所管です。
狂犬病予防法
狂犬病予防法の概要
前述の目的を達成するため、様々な規定がありますが、その骨子は大きく分けて、
次の4つの事項で構成されています。

犬の登録
犬の所有者は、犬を取得した日から30日以内に地元の市町村で登録を受ける必要があります。(生後90日以内の子犬については、90日を経過した日から30日以内に登録を受けてください。)
なお、登録完了後に鑑札が交付されますので、首輪等に装着しておいてください。
また、登録は生涯1回の終生登録となりますので、転居や犬が死亡した場合には、登録をした市町村への届け出を忘れないでください。

犬の予防注射
犬の所有者は、飼い犬に毎年1回、4月1日から6月30日までの間に狂犬病予防注射を受けさせるとともに、注射実施後は、登録をした市町村に申し出て注射済票の交付を受け、鑑札と一緒に首輪等に装着しておいてください。

違反犬の抑留(捕獲)
未登録犬、未注射犬又は鑑札若しくは注射済票の未装着犬については、保健所等における取り締まり、すなわち抑留(捕獲)の対象となりますので、ご注意ください。

対象動物の輸出・入検疫
犬をはじめ、猫、あらいぐま、きつね及びスカンクを輸出し、又は輸入する場合は、国(農林水産省)の検疫を受けることが義務付けられています。
罰則について
未登録犬、未注射犬又は鑑札若しくは注射済票の未装着犬の所有者については、
20万円以下の罰金規定がありますので、ご注意ください。

集合狂犬病予防注射時の注意点

注射会場に行く前に・・・
(1)各市町村から届いた通知文書中に愛犬の健康状態についての問診もしくは予診欄がある場合は、必ず記入してお持ちください。

(2)
愛犬をしっかりおさえられる方が連れてきてください。(胴輪はきちんと保定ができません。首輪を付けて来て下さい。また、リードを引いたときに頭が抜けないよう、首輪と首の間に指が2本入るくらいの位置で止めてきてください。また、咬みぐせがある犬にはあらかじめ口輪を付けて来て下さい。)

(3)
排尿排便は済ませてからご来場ください。また会場ではリードは短く持ち、他の犬や人に咬みつかないようお気をつけください。

(4)
注射会場に行くとき、できるだけ興奮させないようにし、また走らせたりもしないようにしてください。

(以下の場合、安全管理上、せっかくお連れになっても当日、注射ができませんのでご了承下さい。)
・他のワクチン接種から1ヶ月経っていない。
・注射会場で獣医師が愛犬の体調不良等による理由で、注射延期と判断した時。

(当日注射が接種できなかったときは以下の場所で接種を済ませるようにしてください。)
・他の集合注射の会場。
・動物病院(費用・診療時間は各病院へお問い合わせ下さい。)
注射をうつ時は・・・
注射担当獣医師が狂犬病ワクチンを1ml、首や背中もしくは腰、しり、後ろ足などに注射をいたしますので、飼主の方が愛犬をしっかりおさえて下さい。
(担当獣医師は、愛犬に肉体的・精神的負担をかけないよう、できる限り迅速・確実に注射を実施するよう心がけておりますが、犬のおさえ方が不適切ですと、注射がなかなかうてなかったり、愛犬に無用な負担をかけたりいたしますので、飼い主様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。)
犬のおさえ方の例
台の上でおさえる場合
腕を犬の首の下に回して、がっちりかかえます。
(犬が、おさえる人や注射する人に噛みつけない位置に犬の頭をもってくるようにします。)

もう片方の腕を犬の腹部か胸の下に回します。
おさえる人の胸の方へ犬を引き寄せます。

犬の名前を呼んで注意を引き付けます。


地面に座らせたままおさえる場合
飼い主が、椅子に座り、犬の首輪を両手でつかんで、犬の頭を、飼主の股の間に引き寄せて、両膝で犬の頭と体をがっちり挟みます。

犬の名前を呼んで注意を引き付けます。

その他、抱きかかえたままでも注射がうてます。どうしてもおさえられない場合等、保定枠を使用する場合もあります。担当獣医師の指示をあおいでください。
注射後の注意事項
(1)注射後はしばらく安静を保ち、犬の様子に変化がないかよく観察して下さい。なるべく安静につとめながら帰宅し、帰宅後も当日は犬の様子をよく観察して下さい。

(2)
注射当日から2〜3日間は安静につとめ、激しい運動、交配、入浴またはシャンプー等は避けて下さい。

【備考】
使用する狂犬病ワクチンについて
狂犬病組織培養不活化ワクチン(すべて農林水産省・動物医薬品検査所にて検定合格済みのもの)を使用致します。
注射部位は皮下もしくは筋肉内、ワクチン用量は1.0mlです。
使用する注射器、注射針は滅菌済みのものを使用し、1頭に1セットを用い、複数の犬への使い回しは致しません。

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