チョコレートを犬にあげないで!

2010年2月23日

 

2月になると売り上げが増えるチョコレートですが、皆さんは「犬のチョコレート中毒」という病気があるのをご存じでしょうか?つまりチョコレートは犬にあげると中毒を起こしてしまうのです。
原因物質はチョコレートに含まれるテオブロミンという物質です。この物質はカフェインの仲間で人間にはマイルドな興奮作用をもっており、集中力・記憶力を高めたり、自律神経を調節してリラックスさせるといった効果があります。そのため昨今、高濃度のテオブロミンが入ったビターチョコは人気があります。

一方、犬はこのテオブロミンを排泄する能力が人に比べて弱いため、一度体の中にはいると排泄が遅く、高濃度が体内に残って中毒を起こしてしまいます。症状としては嘔吐、下痢、興奮、発熱、運動失調、けいれん、発作などをおこし、最悪の場合には昏睡状態から死に至ることもあります。犬の場合、致死量は体重1kgあたり100~200mgといわれています。

通常出回っているミルクチョコレートなどはこのテオブロミン濃度は低いのでそれほど問題になることはありません。ところが、先に挙げたビターチョコレートはテオブロミン濃度が高いため中毒になりやすいのです。また調理用のベーキングチョコレート、ドライココアパウダーなどにも高濃度のテオブロミンが含まれています。

犬にとってチョコレートはおいしい食べ物ですので、たくさん食べてしまう可能性があります。さらに小型犬の場合は体重が少ないので、ほんのちょっとのビターチョコレートを食べてしまうだけで命に関わる中毒を起こしてしまう可能性があります。

もし、チョコレートを食べてしまったら、製品名、いつ・どれくらいの量を食べたか?をすぐかかりつけの獣医さんに連絡をしてから病院へ行きましょう。
治療としては残念ながら特効薬はなく、対症療法しかありません。ですから食べたらなるべく早く処置することが大切となります。

人が食べるとおいしいチョコレートですが、わんちゃんには「義理」でも「本命」でも絶対あげないようにしてください。

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