マイクロチップの勧め

2017年9月7日

 あなたのうちのワンちゃん、ネコちゃんはマイクロチップを入れていますか?

 マイクロチップは個体識別を迅速に行う目的で、動物たちの肩のあたりに小さなカプセル状のチップを埋め込むものです。

 マイクロチップには、固有のID番号が書き込まれており、動物ID普及推進会議(AIPO)にID番号とともに動物名、飼主名や住所、連絡先などの情報を登録する事により、各市町村の保健所や動物指導センター、動物病院などが所有する専用リーダーでID番号を読み取り、このID番号をもとに飼主さんを検索する事が出来ます。また、ワンちゃんネコちゃんの身元証明にもなります。海外旅行や海外赴任などでワンちゃんネコちゃんと一緒に出入国しなければならないという時にも、基本的に出入国手続き時の個体識別がスムーズに行えるマイクロチップが入っている事が前提となっています。

 大きな地震や洪水などの災害時には、大きな物音にびっくりしパニック状態になったり、想定外の混乱が生じ離れ離れになってしまう事が起こるかもしれません。

 実際に東日本大震災の時に、はぐれてしまった飼主さんと動物がマイクロチップのおかげで再会できたり、残念ながら死亡していたものの飼主さんのもとへ帰る事ができた動物達がいた事を現地ボランティアスタッフから聞かされた事があります。


 私の経験談ですが、散歩中にリードが外れてしまい逃亡したまま行方がわからなくなってしまったジャックラッセルテリアがいました。保健所や警察にも保護情報はなく、飼主さんの必死の捜索にもかかわらずなかなか手がかりになる情報も得られず数か月が経過していました。
 ある日、飼主さんが作った“迷い犬を探しています”というポスターを見た人から、良く似た犬がいるという情報が寄せられたのですが、それは民家の物陰に短い鎖で繋がれていたワンちゃんでした。その姿を見て飼主さんは自分の家の子だと確信したそうです。その家の人に飼主さんが事情を話して確認をしてみたものの「こりゃぁうちの犬だ」の一点張りで取り合ってもらえず、どうしたら良いかと相談をされました。
 このジャックラッセル君には身元証明となるマイクロチップが入っていたのです。
 病院のマイクロチップ専用リーダーをお貸しし、警察官立会いのもと飼主さんにリーダーを当ててもらいID番号の確認と登録情報の照合により元の飼主さんが飼っているジャックラッセル君だという事が証明され、無事に元の生活に戻れたという事例がありました。

 また、どう見てもうちの子なのだけれども証明する手立てが無く泣き寝入りしたという話も当院の患者さんから直接聞いた事もあります。

 動物病院には道端で動けなくなっていたところを保護されたワンちゃんネコちゃん達が来院することが良くあります。マイクロチップが入っていればすぐに飼主さんと連絡を取る事が出来ます。


 マイクロチップはお近くの動物病院で装着する事が出来ます。
 まだ入れていないという飼主さんは是非、動物病院にご相談ください。

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