改めて学ぼう「鳥インフルエンザ」

2017年6月1日

  「本日、○○県の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。現地では鶏の殺処分作業が開始されています。…」

 平成28年度の冬、こんなテレビニュースや新聞報道を頻繁に目にしたことと思います。今回は近年、社会的注目を集めている高病原性鳥インフルエンザについて、その基礎知識を改めてご紹介します。

鳥インフルエンザとは?

 鳥インフルエンザとは「A型インフルエンザウイルスの感染による鳥の病気」です。感染したウイルスの亜型や病原性により、国際的な基準に則り、主に「高病原性鳥インフルエンザ」「低病原性鳥インフルエンザ」に区分されます。

 養鶏場で「高病原性鳥インフルエンザ」及び「低病原性鳥インフルエンザ」が発生した場合は、家畜伝染病予防法により飼養している全ての鶏を速やかに殺処分することが義務付けられています。殺処分の対象となる鳥の種類は鶏、うずら、あひる、だちょう、きじ、七面鳥、ほろほろ鳥の7つです。

 

何で鶏の殺処分が必要なの?

 「人のインフルエンザは治療するのに、何で鶏の場合は殺さなきゃいけないの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

 鳥インフルエンザが発生すると、その周辺、市町村内、県内…とどんどん感染が拡大し、多くの養鶏場に多大な被害を与えかねません。そこで、感染による被害を最小限に抑えるために、速やかに殺処分することになっているのです。諸外国でも同様な対応が取られており、いわば国際ルールでもあります。

 

卵や鶏肉は安全です

 鳥インフルエンザの発生が確認された場合、その養鶏場からの卵や鶏肉は出荷停止となります。また、その近隣の養鶏場についても、家畜保健衛生所が鳥インフルエンザでないことを確認した上で卵等を出荷することとなっています。輸入された鶏肉も、輸入元国の鳥インフルエンザ発生状況を確認した上で輸入されたものであり、国産品・輸入品に関わらず鳥インフルエンザに感染した鶏肉や卵が市場に流通することはありません。

 なお、鶏肉や卵を食べてヒトが鳥インフルエンザに感染した例も世界的に報告されていません。

※    ヒトの鳥インフルエンザ感染例自体はアジア諸国を中心に報告されていますが、感染鶏と濃厚接触した等、特殊な状況下に限っての事例です。

 

 テレビ・新聞ではセンセーショナルに扱われがちな鳥インフルエンザですが、正しく
理解し、必要以上に恐れることなく、むやみな風評被害が起こらないようにしましょう
(・Θ・)ピヨッ♪

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