牛肉のトレーサビリティについて

2009年12月23日

12月、1月はイベントの多い季節です。
みなさんも、ご家族、ご友人が集まって食事やパーティなどを行う機会も多いかと思います。
そして大切な人には、安全・安心な食事をしてもらいたいと思うのは当然の願いです。
そんな、食に関する安全・安心を守る制度の1つに牛のトレーサビリティがあります。
今回は、この制度についてご紹介したいと思います。

 

○牛のトレーサビリティとは?

元々、トレーサビリティとは、物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは廃棄段階まで追跡が可能な状態を示す言葉で、日本語では追跡可能性(ついせきかのうせい)とも訳されます。
牛肉では、平成13年に日本で初めて牛伝達性海綿状脳症(BSE)が確認され、牛肉の安全性に関する信頼性確保やBSEのまん延を防止する措置のひとつとして、「牛の個体識別のための情報管理及び伝達に関する特別措置法」(以下「法」と略す。)に基づき、国内で飼育されている牛1頭ごとに10ケタの個体識別番号を付け、その牛の個体識別情報及びその所在地等に関する情報は一元的に管理記録されています。
これらの情報とその検索制度が、通称「牛トレーサビリティ」と呼ばれており、生産者と消費者の信頼を結びつけています。

 

○牛の個体識別情報を確認するには?

国内で飼育されている牛には、1頭として同じ個体識別番号の牛はいません。この番号は、取り違いがないよう各牛の飼養者が牛の耳に耳標として取り付けなければならないことになっています。
この番号が、食肉販売店の商品ラベルはもとより、スーパーのパックやレストランの食材紹介に記載されています。
この番号を基にインターネットで簡単に牛の個体識別情報を確認することができます。
牛の個体識別情報は、法第6条に基づき、一部を除いて公表が義務付けられています。この情報公開は、独立行政法人家畜改良センターの管理するホームページで行われており、検索画面に個体識別番号を入力すると、品種、生年月日、雌雄の別、飼養農場等の個体識別情報が表示されるようになっています。
また、携帯電話でも検索することができるよう携帯用サイトが作られています。
国産牛肉を購入した際に、ぜひ個体識別情報を確認してみて下さい。 

牛の個体識別情報検索サービス (独)家畜改良センター
牛の個体識別情報検索サービス(携帯サイト) (独)家畜改良センター

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